脳卒中の患者を癒すWii


発売前、事故によって四肢の大部分に麻痺を負ったゲーマーの待ち望む声が伝えられたり、発売後、脳性マヒで運動機能に障害をもった人が家族と楽しむ姿が伝えられてきたWiiですが、今度はその機能が脳卒中患者のリハビリに利用されているという報道がありました。


デイリーメール紙によると、アメリカでは脳卒中患者の手足のリハビリを助けるために使われ始め、ドイツでは負傷兵がWiiを使うことによって早く回復することが報告されているそうです(Wiiの軍事利用!?)。


一般的に、脳卒中後に集中的な理学療法を行うことによって脳の神経が新しい経路を見つけて運動機能が回復することが知られていますが、それは患者にとっては先が見えない集中的な運動を何ヶ月にも渡って続けなければならないことを意味しています。


そこで、Wiiが楽しく安価な療法になり得ると信じたミネアポリスの病院の研究者が、従来の方法は退屈すぎると感じている患者を対象にして実験を始め、良い結果を出しているそうです。


ランカシャー脳卒中センターに勤務する神経生理学者チャールズ・ディーンの言葉。
「楽しむことは非常に重要です。
脳は楽しみがある運動を好みます。特にハイな気分と達成感がある運動です。脳が何らかの興奮、喜びを得たならば、次の時の脳の働きはより良くさえなるのです。
テニス好きの患者がWiiでテニスをすることができるならば成功したも同然です。」


この言葉は健康な人にとっても重要なはずです。
孔子先生曰く、これを知る者はこれを好む者に如かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず。


the Daily Mail:Wii computer games to help stroke victims